ふたばスタッフからのマンデー通信/税の最新トピックをお伝えします。

利益を捻出するには

国税庁が公表した平成 23年度分の会社標本調査によると、欠損法人※1の割合は72.3%に上ります。このような状況では、節税策よりも利益の確保の方が大切です。少しでも利益を出す方法をいくつか見てみましょう。

いつでもいい経費は翌期へ

備品、消耗品の購入、広告宣伝費などの緊急性のひくい支出は翌期になってから行い、当期の費用にならないように調整します。

前払費用に計上

家賃や生命保険料などの翌月分を先払いしているような費用は、前払費用に計上します。ただし、短期前払費用の特例を適用して、年払いしたものを支払った期の費用に計上している場合は、この方法を適用できない場合があります。

貯蔵品に計上

事務用品、切手、印紙、パンフレット類など、毎期一定量を購入し継続的に消費するものはその期の経費にできますが、消費時に費用計上するのが原則ですので、これら未使用のものを洗い出し、貯蔵品として資産計上します。ただし、処理変更後は継続適用する必要がありますのでご注意を。

固定資産に計上

使用可能期間が 1 年未満のもの、取得価額が 10 万円未満のもの、同じく 20 万円未満の一括償却資産、同じく 30 万円未満の少額減価償却資産を、原則通り固定資産に計上して、通常の減価償却を行います。

付随費用は取得価額に含める

自動車などの固定資産購入時に発生する、自動車取得税などの租税公課などを費用計上せず、取得価額に含めます。

※1
所得金額が0円以下の法人
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